三菱一号館美術館「1894 Visions ルドン、ロートレック展」に行ってきました。(その2:ミュージアムショップ編)
現在、丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「1894 Visions ルドン、ロートレック展」のブロガー内覧会にご招待頂き、その様子を一つ前の記事でレポートいたしました。
http://lucca196.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-2ebff5.html
次に、三菱一号館美術館のミュージアムショップで企画・販売されている、展覧会のグッズについてレポートいたします。なお、こちらについても記事中に掲載した写真は、内覧会当日に主催者の許可を得て撮影したものです。写真はクリックすると別画面で拡大表示されます。
三菱一号館美術館のミュージアムグッズは一般的なポストカードやクリアファイルにとどまらず、展覧会の都度、そのテーマや出展作品の特徴を活かした個性的な商品が企画されるので、私はいつも大変楽しみにしているのですが、今回は特に素晴らしい企画のグッズがたくさんあり、ショップを担当している方から詳しいお話しを伺うことが出来たので、独立した記事として御紹介することにしました。
こちらは以前の展覧会で企画され、好評を博しているロートレックの「原寸大ミュージアムグッズ」です。ポスターの一部を切り取ったようなバッグやTシャツ、ノートは人目を引くこと間違いなしです。
この時期の展覧会のお楽しみの一つがオリジナルのカレンダーです。「1894 Visions ルドン、ロートレック展」では、月を限定せずに好きな作品を飾るように楽しめるよう、12枚の独立したシートとしたそうです。
定番のマグネットにも工夫があります。台紙に箔押しで刻印された「1894」の数字は、三菱一号館美術館の設計図に書き入れられている数字を活かしているのだそうです。もしかするとジョサイア・コンドルの手書きかもしれません。
「グランブーケ」の花々をデザインしたアクリル製キーホルダー。ちょっとしたお土産に喜ばれそうです。
三菱一号館美術館自身をモチーフとしたグッズも個性的です。そば猪口は、それ自体がグッズとして珍しいですが、図柄は「三菱一号館美術館のの窓の形が1階と2階、3階で異なることに着目して、設計図に描かれた三種類の窓をデザインした」のだそうです。底に描かれている模様も窓の装飾の一部です。
食品も充実しています。「ヴァロットンの白」と「ルドンの黒」をモチーフにしたミルクと黒ごまのジャム。そしてパッケージが印象的なチョコレートの数々。
私が特に気に入って今回複数購入したノートがこちらです。B7版という手の中に収まるようなサイズ感がまず珍しいのですが、小さくてもしっかり糸かがりで製本されており、表紙の作品ごとにかがり糸のカラーが違います。さらに中の罫線が、三菱一号館美術館の煉瓦積みのパターンを模しているという凝りようです。こんな凄い企画のグッズを私は今まで見たことがありません。ミュージアムショップのグッズ企画をなさった方々に脱帽です。
このペンケースには作品をイメージしたカラーの色鉛筆が入っているのですが、その色鉛筆もしっかり三菱色鉛筆です(※同じ三菱ですが、現在は直接の関係はないそうです)。こういう遊び心が楽しいですね。
最後になりましたが、限られた時間でお話しを聞かせて下さったショップの担当者の方にお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。